在ることについて

アタマの中にある事柄を吐き出すために書き留めるためのブログ

理想と現実

農に携わっていると、時々『農薬は使ってますか?』とか『オーガニックの野菜を作らないんですか?』とか聞いてくるけど、『そんなに欲しけりゃ自分でやったらいい』と思う。

農を生業としている人の中には、有機や自然農でやっている人もいるが、大多数ではない。
それは何故か。

何故、慣行(農薬や肥料、機械などを使った一般的な農法)でやり続けるのかを考えたことがあるのか?
農業をやってもないくせに、ただ単に少し手伝いに来て、そのようなことを軽くいうのは無神経だと思う。

生業ということは、それで飯を食うことが、対価を得ることが軸にある。
無農薬野菜が欲しいなら、作ってもらう人の生活を支えられるぐらい広めることが出来るなら言えばいい。

もちろん、無農薬だったり、有機だったり、自然農だったりにこだわりたい気持ちがないわけではない。
それをするにはどうすれば、できるかをしっかり考えた上で、全てとは言わずとも、慣行を学んだ上で、無農薬や有機、自然農を学び挑戦するならわかる。

やみくもに、今流行りが無農薬だから、有機だから欲しいのは、流行りに乗ってるだけだ。

そういう人が一番、関わって欲しくない。
汗水流して作って流ものに対して失礼だと思う。

やりたくても、できない理由や、やらない理由がある。

まずは現実を見ることからではないか。