映画を見終わったあとに考えることー【悪の教典】
何の話からか、『悪の教典』が面白いから見てみてという話になり、見終わった。
率直な感想を言うと、これを面白いといえる人が面白いと思う。
どんな部分が面白いのかを、直接本人に伺いたくなった。
映画だけでなく、ドラマ、小説、アニメなどの作品を見ると、どうしてこのような物を作ったのだろうか?
作った人は何を伝えたかったのだろうか、何を考えて作ったのだろうか、それらに触れた感想を持つ人たちは何からそのような感想を持つのだろうかと色々と考えてしまう。
今回の『悪の教典』に関して、面白いといった本人も自分自身はサイコパスなんで、、、と言っていた。
夜な夜な一人で、真っ暗闇で見ていると言う。
うむ、サイコパスな傾向があるんだろうと思える。
そもそもサイコパスとは精神病質、あるいは反社会性人格などと呼ばれる極めて特殊な人格を持つ人たちのことをさす言葉で、特殊な人格と言えど希少な存在ではないということ。。。
詳しくはご自身で。
この話しがどうとか、こうとかの映画の感想より、この映画を見てどう感じて、どんな考察をしているのかを書き記しておく。
その前に、映画を見るにあたって注意していることがある。
まず映画を見る前にほとんど情報を入れないことにしている(予告編とかぐらいは入る)。
そして映画を見終わった後にネタバレや考察を見る。
見終わったあとの感想で好きか、嫌いかでいうと嫌いな映画である。
映画だけで理解しきれないから。
どの部分に着眼すれば面白いのかを見出せなかった。
他人の考察をみると、小説があるのでそれを見ると面白さが分かるそうなのだが、基本的にスプラッター系は好きではないので、小説を進んで読むことはないだろう。
また(小説では違うのかもしれないが)話しが飛躍しすぎているところも納得いかない。
一般的になくはない状況ではあるが、若干わざとな部分がある(映画の尺ではそこまで描けないのかもしれない)。
この映画の評価よりも、本当にこの映画を面白いといった人が気になる。
自分自身も冷酷だなと思うが、残虐性はない。
シリアスキラーの要素もない。
サイコキラーの要素もない。
キラーの要素がほとんどない。
そういう振り返りというか自分との違いを見ていくと、殺すということに快楽を感じる人を理解できない、理解したくない、理解しないということがあるのだろう。
人を殺すことが何故いけないと思うのかとか、何故、罰せられるのかをしっかりと説明できる人は少ないと思う。
法律で定められているからなどの中身のない説明ではなく。
人の背景を見て、目の前に居る人を見直すと本当に面白い。
それは心理学を学び始めてから、特に面白いと思うようになった。
人は様々なものを選択している。
そして選択したことに対してどう反応するかも選択し、また選択を始める。
とにかく選択していないことがないようだ。
今回、この映画を見たことでその人の背景を知ることを楽しみにしておこう。
何かの役に立つかもしれない。