比喩表現
比喩表現をすることで強調されると言われるが、本当にそうだと感じる。
直接的な表現ほど安っぽく感じ、心に残らない。
ナイフを突き立て、擦り込むような痛さを覚える。
そして日本語の素晴らしさに驚かされる。
文字を使い、相手にそれを想像させることで、あたかもそこに居るとは錯覚させる。
特に隠喩はその傾向が強い。それは言葉が見当たらないから、そういう隠喩でその見当たらない言葉を補完している。
その隠喩は、その人が感じた感覚に近いことで、言葉になる前のことなのだろう。
感じたことを適当な言葉で表現するまでに時間がかかっているから、熱が冷めてしまっているのだろう。
ああ、そんな表現をできる人でありたい。